出産や子育ては喜ばしいことですが、
その一方で、
・「保育園に入れるのか?」
・「産前と同じように働けるのか?」
・「乳幼児がいる状況で、就職先は見つかるのか?」
といった、仕事に対する不安が募る時期でもあります。
筆者自身も、妊娠経過が良くなかったので、それを機に仕事を辞めました。
現在妊娠中ですが、上記のような不安を抱えながら、
産後の仕事復帰に向けて、情報収集や計画を練っているところです。
今回は、出産・子育て奮闘中の方向けに、
職場復帰のポイントや、注意点などをご紹介したいと思います。
いつから働ける?
出産すると、産後8週間(医師の許可があれば産後6週間)は、
働くことができません。これは、国の決まりです。
そもそも、産後はママの体もボロボロなので、
元の体に戻すためには1か月検診までは安静にしておく必要があります。
検診で問題なければ、
ルール上は産後8週間から、仕事復帰することができます。
産前に勤めていた会社で、産休・育休を取得している場合は、
原則として、子供が1歳になる前日まで休みを取得できますが、
保育園に入所できないなどの理由があれば、
最長2歳まで延長することが可能です。
子供の世話をしてくれるご家族と同居している場合を除き、
ほとんどのママは、働くためには、
子供を保育園に預けなくてはいけません。
保育園に預けられるのは何歳から?
認可・認可外を問わず、
保育園の受け入れの月齢は園によって異なります。
0歳児OKの場合は、生後43日、57日、5カ月~など様々です。
また、0歳児の受け入れはなく、1・2歳から入所可能という園もありますので、
まずは、最寄りの自治体に確認してみてください。
保育園探しは妊娠中から始めるのがオススメ
自治体によっても異なりますが、
4月入園の申し込み時期は、前年の12月~1月が大半です。
産後に探し始めても問題はないのですが、
乳幼児を連れて役所に行くのも一苦労ですから、
身軽な妊婦のうちに最寄りの区役所に行き、
・通園可能なエリアにどんな保育園があるのか
・申し込み方法
・申し込み時期
など、最低限の下調べをしておくと、産後の手間が省けます。
認可外保育園も視野に入れる
皆さんもご承知の通り、待機児童は増える一方です。
保育園に誰でも入れるわけではなく、「保育に欠ける」家庭の理由が必要で、
入所基準指数の点数が高い順番に入所が決まります。
(※基準指数はネットで調べると、だいたいの自分の点数が分かります)
妊娠・出産を機に仕事を辞め、専業主婦になった状態だと、
待機児童の多いエリアでは、認可保育園への入所は難しいのが現状です。
認可への入所を待っているだけでは何も進まないので、
並行して、認可外の保育園への入園も視野に入れながら、
求職活動をすることをお勧めします。
認可外に預けながら働くと、点数も少し上がるので、
“認可外に預けて働きながら、認可の空きが出るのを待つ”
というのも、ひとつの手です。
最近は、認可保育園と同等の扱いを受けている認可外保育園もあるので、
自治体に相談に行ったり、
実際に保育園に足を運んで環境を確認してみると良いでしょう。
派遣での仕事復帰に向けて
①家族の理解を得る
まずは、いつから働くかを決めなければなりませんが、
出産後の仕事復帰のためには、家族の理解が最重要です。
・子供が何歳から働くのか
・どのような働き方をするか(扶養内orフルタイム)
・(共働きの場合)夫婦間の家事分担
などを、家庭内でじっくり相談しましょう。
月齢の低いうちから保育園に預けることは、
メリットもデメリットがあり、それは親の考え方次第で決まりますし、
働き方に関しても、子育てに無理がない範囲で扶養内で働くのか、
フルタイムで働くのかは、各家庭の考え方や、経済状況によります。
復帰する時期はいつが最適なのかは個人差があり、各家庭によって異なります。
決して、ママの独断で決められることではありませんので、
お子さんの発育具合を確認し、
家族間で納得がいくまで話し合ってから、求職活動を始めましょう。
②仕事選びの注意点
スタート時期や、働き方が決まったら、
まずは派遣会社に登録に行きましょう。
既に産前に登録している会社があれば、
復帰したい旨と、希望条件を伝え紹介してもらえるように相談してみてください。
ここで重要なのは、自分の家庭環境を正直に派遣会社に話すということです。
私が、派遣会社でコーディネーターをしていた際に、
仕事に受かろうとするあまり、
「保育園に預けられない時は、実家で預かってもらえるので、残業も含め何の制限もない」
と申告して、選考を受けた方がいました。
ですが、よくよく確認すると、
実家は高速で片道2時間以上かかる他県にあり、
現実的には、保育園以外の預け先もなく、残業も不可だったため、
紹介には至りませんでした。
「こんなに条件を挙げたら受からないかも・・」
と不安になる気持ちは十分に分かりますが、
派遣会社側としては、細かな条件まで教えてもらわないと、
その方が本当に働きやすい職場を紹介することができません。
もちろん、希望条件を全てクリアできる案件があるとは限りませんし、
どこか妥協してもらわないと、紹介につながらないケースもあります。
それでも、嘘の申告をして無理をしてお子さんにしわ寄せがいくよりは、
正直に希望通りの条件を伝え、
「少し時給は安いけど、定時で帰れるし、急な休み取得にも理解がある」
というような、希望に近い職場を紹介してもらう方が、
母子ともにストレスなく働けるでしょう。
③派遣先の選び方
育児をしながら働くには、理解のある派遣先を選ぶことが重要です。
・急な休み・早退に理解がある
・残業がない
・9時~17時など、保育園の預け先にあった勤務時間
・休んでも支障がない(カバーしてくれる社員が他にいるか)
小さいうちは、すぐ体調を崩しますし、
熱が高くなれば、保育園は預かってくれないので、
勤務時間中でも、「熱があるのでお迎えに来てください」
という連絡が入ることもしばしばです。
さらに、残業が多かったり変則的な勤務時間だと、
保育園の送り迎えに支障がでますし、延長保育料も高くつきます。
また、仕事内容によっては、
“日中は一人で事務所の留守番をする”
“○○の作業を期日までに一人で担当する”
等、誰にも代わってもらえない業務があるケースもあります。
こうなると、急に早退したり欠勤したりできませんので、
保育園以外の預け先がない方は、注意が必要です。
企業としては、何の制約もない人を優先しがちですが、
中には、上記の条件をクリアした、働くママに理解のある企業もあります。
派遣会社には、働きたいママも登録に来るので、
コーディネーターも理解はしていますが、
念のため最低限の条件として覚えておくと良いと思います。
職種は、上記の条件を満たしていれば、どんなものでも問題ないですが、
育児と仕事の両立は想像以上に大変なので、
不慣れな仕事を始めると、かなりストレスが溜まります。
産前に経験していたような職種や、
自分のスキルを活かせる職種から探し始めると良いでしょう。
まとめ
まずは家庭内で話し合い、そこから求職活動を始めましょう。
働き方は、正社員・パートなど様々な選択肢がありますが、
派遣の場合は、派遣会社を仲介するので、
希望条件を細かく伝えたり、勤務先の環境を確認できるという大きなメリットがあります。
また、派遣会社には、検索しても出てこないような求人もありますので、
希望に近い職場に出会えるチャンスも増えます。
そして、そのチャンスを広げるためにも、
複数の派遣会社に登録へ行き、可能性を広げましょう!
登録に行く際は、一時保育や、ご家族に預かってもらって
一人で行くのがベストですが、どうしても預け先がない場合は、
事前に派遣会社に連絡して、子連れの面接OKかを確認してください。
連絡があれば、受け入れてくれる会社がほとんどですが、
何の連絡もなしに、子供を連れていくと印象を悪くする可能性もあるので、
その点はご注意ください。
下のランキングも合わせて、ご参考になれば幸いです。
-
ヒューマンリソシア
- 設立:
- 1988年
- 登録スタッフ数:
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→福利厚生が充実の派遣会社!
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リクルートスタッフィング
おすすめ度 5.0 仕事の多さ 5.0 フォロー体制 4.0 - 設立:
- 1987年
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- 設立:
- 1973年
- 登録スタッフ数:
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→業界の老舗、女性を応援する派遣会社!「今後もこの派遣会社の
比較的歴史の浅い派遣業界ですが、
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マンパワー
- 設立:
- 1966年
- 登録スタッフ数:
- 約48万人
日本で一番最初に
派遣ビジネスをはじめた会社!
マンパワーは、世界80カ国で
事業展開するグローバルな派遣会社です。
過去、派遣スタッフ満足度調査で
「仕事紹介までのスピード(待機)の満足度」
他5部門で第1位を獲得。
外資系らしく、
そのスピード感には定評があります。
また、派遣だけの紹介にとどまらず、
紹介予定派遣
(最長6ヶ月の派遣就業後に直雇用の可能性)
に代表される、直接雇用のシェアが
多いのも魅力のひとつです。
口コミのレビュー
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営業は過度なフォローをしないが、頼みごとに対するレスポンスが早くて助かっていた。(30代男性)
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