雇用形態や理由に関わらず、
「退職したい」と伝えるには勇気がいります。
特に、初めて派遣で働いた場合は、
どのような流れで退職に至るのか不安になるかと思います。
ここでは、
実際によくある、
退職の流れ・派遣元の営業担当とのやり取りをご紹介します。
退職希望を伝えるタイミング
何かしらの理由で退職の意志を固めたら、
派遣元の営業担当に、その意向を伝えます。
(※間違っても、先に派遣先の上司に言わないように注意してください)
一般的な派遣会社の場合、
更新期限の1か月前迄に面談を設定しているところが多いと思うので、
そのタイミングでも構いませんが、
もし、その面談日より前に意思が固まったのなら、
その時点で営業担当に連絡を入れてください。
派遣元、はあなたの後任を探し始めなければならないので、
退職の話は早いに越したことはありません。
退職の意向を伝えた後の営業担当とのやり取り
派遣の場合の退職に至るまでの基本的な流れは、
1:派遣元の営業担当に退職の意志を伝える
2:あなたと派遣元の間で退職すること・退職日が決まったら、
派遣元の営業担当から、派遣先の担当者に伝える
3:派遣先で、退職までの引き継ぎに関する指示を受ける
4:事前に決めた日程で退職・諸手続き
となります。
①退職理由の確認と打開策の提示
あなたが、「辞めたい」と伝えると、
まず最初に、営業担当は必ず理由を聞いてきます。
あなた:「辞めたいです」
営業担当:「はい、分かりました。では退職の手続きに入りますね」
という風にアッサリとはいきませんので、
きちんと退職理由は用意しておいてください。
「なんとなく辞めたくなった」等、
曖昧な理由を伝えても、納得してもらえませんので、
第三者が聞いてもおかしくないような理由が必要です。
次に、退職理由を聞いた営業担当は、
退職希望となった理由の打開策を提示して、
何とかあなたの退職を阻止しようとします。
例えば、退職理由として、
「今の給料だと生活がギリギリになってきたので、もう少し時給の高い仕事がしたいから」
と伝えた場合、
「時給を少し上げられないか交渉するから、ちょっとこの話は保留にして」
「交通費として月に2万円出すから残って」
と、派遣会社ができる範囲の解決策を提示してきます。
もし、このような交渉をされたら、
その解決策は自分にとってメリッがあるかどうか、考えてみてください。
もちろん、意に添わなければ断っても構いませんが
「交通費をくれるならまだ続けてもいいかな」
という風に気持ちが変わるのであれば、
退職を考え直すのも、一つの手だと思います。
また、自分の中で、
「辞めたいけど、こうなったら続けてもいいかな」
という考えがある場合や、
営業担当が新人で頼りないタイプの場合(打開策を提示できそうにない等)には、
自分から、「こうしてほしい」と伝えてみるのもいいと思います。
(例:「交通費がネックで退職を検討してるんですが、月にいくらかでませんか?」等)
その場で即答はされなくても、
派遣元の社内で、実行可能かどうか検討はしてくれると思いますので、
伝える価値はあります。
稀なケースですが、
「正社員になりたいから辞める」という理由の場合、
派遣先がそれを聞いて、
「〇〇さん(あなた)を手放すのは惜しいから、うちに社員として迎えたい」
と言ってもらえることもあります。
私が派遣会社に勤めていた時も、このようなケースは何度かありました。
このように、あなたにプラスに働くこともあるので、
極力、営業担当には、正直に理由を伝え、最善策を一緒に考えてもらいましょう。
②退職時期の決定
営業担当と話した上で、「退職する」という結論に至ったら、
いつ辞めるかどうかを決めます。
基本的に、今ある契約期間は全うするのが、
最低限のルールですので、
病気等よほどの理由がない限り、すぐ辞めることはできません。
おそらく派遣元の担当者も、
契約期間内は勤務するように言ってくると思います。
どうしても期限が来る前に辞めたい場合は、
後任の人が見つかり次第辞める等、
派遣先・派遣元に迷惑が掛からないようにしてください。
また、次の派遣先も紹介してもらいたい場合は、
この時点で営業担当に伝えておくと良いでしょう。
但し、これは円満に退職できる場合に限ります。
自己主張ばかりしていると、
その後も良好な関係を保つというのは難しいので、
引き続き紹介を希望する場合は、
多少は派遣元の要望を聞き入れることも必要です。
③派遣先への報告
退職日まで決まったら、派遣元の担当者から、派遣先にそのことを伝えます。
退職理由をそのまま伝えることもありますが、
場合によっては、
派遣先には別の理由を伝えることもありますので、
その点は派遣元担当者と打ち合わせしておきましょう。
(例:“職場の社員との関係が理由”というような、派遣先に伝えづらい理由の場合)
派遣先の上司に伝わった時点で、
あなたからもお詫びの言葉を伝えてください。
退職=悪 ではありませんが、
多少なりとも周りに迷惑が掛かることは確かですから、
「この度は、私事で退職することになり、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
と伝え、引継ぎをどのようにするか確認し、
指示に従って残りの契約期間を勤務してください。
④退職日・退職の手続きについて
退職日(最終出勤日)には、関係部署に挨拶をして、
お世話になった旨を伝えましょう。
安いもので構わないので、菓子折りなどを最後に渡すと、
印象良く終われます。
会社を出る前に、
セキュリティーカードや、文具など、派遣先からの貸与物を返却したら、
派遣先とのやり取りは終了です。
派遣元との退職手続きは、最終出勤日にすることもあれば、
その前後の日程にすることもあります。
手続き内容としては、保険証の返却(加入の場合のみ)、
退職届や機密保持誓約書等、必要書類の記入などです。
離職票の発行は会社によって段取りが違います。
何も言わずとも、後日自宅に送られてくる場合と、
自分から申請しないと発行してもらえない場合がありますので、
派遣元に確認してください。
まとめ
退職は、あなた・派遣先・派遣元の三者間に様々な作業が発生します。
最低限のマナーとして、各所に迷惑のかからないように心がけましょう。
下のランキングも合わせて、ご参考になれば幸いです。
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