ここ数年、
パワハラ、セクハラ、
長時間労働による過労死など、
職場でのトラブルのニュースが後を絶ちません。
やり甲斐や、
キャリアアップなど
働くことによって得られる喜びもありますが、
その一方で、
上記のようなトラブルがつきものなのも事実です。
このような状況を踏まえて、
最近は、
敢えて、“派遣”という働き方を選択する人が増えてきています。
“派遣という働き方の魅力”は何なのでしょうか?
“正社員”のメリット・デメリットは?
まず、派遣のメリットを考える前に、
派遣と比較される
“正社員”のメリット・デメリットを考えてみましょう。
~メリット~
①雇用が安定している
正社員で雇用されれば、
自分が問題を起こしたり、会社が倒産しないかぎり、
基本的に職を失うことはありませんので、
雇用は安定していると言えます。
②定期昇給・ボーナス・退職金がある
正社員として働いていれば、
大半の企業では、定期昇給・ボーナス・退職金の制度があります。
もちろん、職種にもよりますが、
正社員として働いた方が、生涯年収は多くなるでしょう。
③福利厚生が充実している
派遣社員でも、
保養所などの関連施設の割引利用や、
資格取得サポートなどの福利厚生は受けられますが、
正社員の場合は、それに加えて、
家賃手当、家族手当などの手当てがつくケースが殆どです。
福利厚生面では、正社員の方が、
他の雇用形態よりも充実していると言えます。
~デメリット~
①仕事の責任が重い
派遣社員やパートであれば、
限られた範囲の仕事をこなせば問題ありませんが、
正社員の場合、そうはいきません。
自分の担当の仕事をこなすのはもちろんのこと、
他部署や外部との折衝も必要ですし、
部署や会社全体の売り上げについても考慮しながら働く必要があります。
また、昇格すればそれに伴って、仕事量や責任も増えていきます。
②勤務時間が長くなる可能性がある
①と連動しますが、仕事量や責任が増えると、
それに比例して、勤務時間も長くなりがちです。
業種によっては、
“月に40時間以上の残業は当たり前”
というところもざらですし、
もちろん、それ以上に残業している会社もたくさんあります。
私も、派遣会社の正社員として働いていた時期は、
毎月80時間以上の残業をしていました。
③相談する相手がいない
職場でパワハラ・セクハラなどのトラブルに遭っても、
相手が上司だった場合、相談先に困ります。
社内トラブルは、
上層部に訴えなければ最終的な解決は見込めません。
労働組合があるような大手企業であればいいですが、
組合のない企業だと、
直談判するか、労働局に駆け込むかの二択しかありません。
正社員の場合は、自分の立場もありますし、
被害を訴えることによって、
「人事査定に響くかも…」
「社内に居づらくなるから我慢しよう…」
等という不安が生じ、ハラスメントを訴えるのもかなりの勇気と労力を要します。
そして、結局ハラスメント被害にあっても、
言い出せずに、泣き寝入りするしかない、ということにもなりかねません。
派遣のメリット・デメリット
では、派遣のメリット・デメリットは何でしょうか?
~メリット~
①トラブル時に相談しやすい
職場でパワハラやセクハラなどのハラスメント被害に遭ったり、
残業を強制されたりした場合、
すぐに派遣会社の営業担当に相談できます。
そして、営業担当が派遣先と掛け合い、問題解決に向けて動いてくれますので、
ワンクッションある分、
直接雇用時に比べると、格段に相談しやすい環境です。
また、トラブル以外でも、
営業担当がいることで、
ちょっとした職場の悩みを相談したり、
「家庭の都合で勤務時間を変更してほしい」といった要望を伝えたりしやすくなります。
さらに、退職する際にも、
ただ、退職手続きをしてくれるだけでなく、
希望すれば次の仕事の紹介までしてもらえます。
営業担当がいるというのは、派遣で働く上で非常に心強いことです。
②ライフスタイルに合わせて働ける
派遣は、業務内容や勤務時間がハッキリしています。
もちろん、残業がゼロではありませんが、
正社員に比べるとかなり残業時間も少ないので、
勤務後の自分の時間も作りやすいのがメリットです。
終業後は、
趣味や資格取得の勉強の時間にあてたり、
家族との時間をもったりと、
自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
③キャリアアップ・キャリアチェンジできる
経験者が優遇されがちではありますが、
中には、未経験OKという求人もあります。
そのような案件で採用になれば、
キャリアアップ、キャリアチェンジすることも可能です。
大手派遣会社や、専門性の高い派遣会社の場合、
登録者向けのスキルアップ用の無料セミナー等も用意されていることもあります。
④大手企業での就業が可能
上場企業などの、有名な大手企業に正社員で採用されるのは
新卒でも中途でも、かなりの難関です。
履歴書を書いたり、試験を受けたり、何度も面接をしたりするのも大変ですし、
そもそも倍率がかなり高いので、受かる確率は低いです。
ですが、派遣の場合、
派遣先の企業が指定した条件(例:“〇〇資格保有者”など)さえクリアしていれば、
採用になるチャンスはあります。
大手企業への派遣は希望する登録者が多いですが、
それでも、直雇用に比べると、
採用になる確率はかなり高くなります。
有名な大学を出ていなくても、
学力や職歴に自信がなくても、
派遣なら大手企業で就業するチャンスがあります!
⑤職種を選べる
大半の正社員の場合、部署異動があり、職種が定期的に変わる可能性があります。
もちろん、“一般職採用”などの事務職限定の採用もありますが、
それでも、事務職の部門の中での異動はあります。(秘書課から総務課など)
ですが、派遣の場合は、
入社前から職種を選択することができ、
それが退職するまで変わることはありません。
慣れてきて、追加の業務を頼まれたりすることはあるでしょうが、
“経理から営業事務に異動”というような、大幅な変更はあり得ません。
特定の職種でスキルアップしたい方や、
「〇〇の業務しかやりたくない!」という方には、
派遣の働き方の方が合っているでしょう。
~デメリット~
①交通費・昇給・ボーナスがない(もしくは、あっても少ない)
正社員であれば、交通費・昇給は当たり前です。
(退職金は、正社員でもないケースもあります)
ですが、派遣の場合、
交通費が支給されるケースは少ないですし、
昇給も、1年以上経過して、“時給が50~100円上がる”という程度です。
ボーナスもほとんどの場合ありません。
時給にすると派遣の方が月収の額面が多いこともありますが、
年収で考えると、やはり正社員よりは低くなってしまいます。
②雇用が安定しない
派遣は有期契約です。
定期的に更新があり、確実に更新されるわけではありません。
自分の業務態度に問題はなくても、
派遣先の業績次第で次の更新はなし、というケースもあり得ます。
また、2015年の法改正で、
同一の組織で働けるのは3年までと決まりました。
なので、どんなに長くても同じ業務を続けられるのは3年までなので、
定期的に職場を変えなければなりません。(※1)
色々な会社を経験できるとプラスに捉えることもできますが、
また一から仕事を覚えたり、人間関係を構築する必要があるため、
この点はデメリットと言えます。
※1:60歳以上など、いくつかの例外があります
派遣に対して悪いイメージが先行していた時期もありましたが、
最近では、
自分のライフスタイルを最優先に考え、
敢えて派遣という選択をする方も増えてきています。
それぞれの働き方に、メリット・デメリットがありますので、
自分がどういうスタンスで働きたいのかをしっかり考えた上で、
選択しましょう。
下のランキングも合わせて、ご参考になれば幸いです。
-
ヒューマンリソシア
- 設立:
- 1988年
- 登録スタッフ数:
- 約37万人
→福利厚生が充実の派遣会社!
元々、通信講座等の「教育サービス」が主力だった派遣会社です。
派遣で就業すると、
福利厚生として様々な資格取得の講座を割引で受けられます。
数と質は他社より優れています。
事務系のお仕事案件を
メインとしていますので、
デスクワークをしながら
PCの資格を取得したい!
資格を取って自分をレベルアップさせたい!
という方にはメリットのある企業です。
また、親身なスタッフ対応が
この派遣会社の大きな強みとなっています。
未経験から事務の仕事に就きたい方には、
大手派遣会社よりオススメです。
口コミのレビュー
ここで働きながら、ファイナンシャルプランナーの資格を取得できました。営業さんがずっと応援してくれて、心強かったです。(20代女性)
PCがあまり得意ではないため、他では全くと言っていいほど紹介されませんでしたが、担当さんが頑張ってくれて、ここでは職に就くことができました。(40代女性)
-
リクルートスタッフィング
おすすめ度 5.0 仕事の多さ 5.0 フォロー体制 4.0 - 設立:
- 1987年
- 登録スタッフ数:
- 約90万人
→業界最王手の派遣会社。
一般的にも広く名の知れた企業であり、
求人の質・量ともに国内最高と言えます。
中でも、誰もがあこがれる超大手企業や、
人気企業などのお仕事が豊富なのが魅力です。
巨大なリクルートグループの強みを活かした
他社よりもワンランク上の福利厚生
スキルアップ制度など多彩なフォロー体制で
はたらくスタッフの後ろを
しっかりとサポートしてくれます。
口コミのレビュー
仕事の量が多くて、自分が選べる環境に驚いた!(30代女性)
毎月しっかり状況確認のフォローをしてくれることに満足しています。(40代男性)
時給を交渉しなくても、自然に上げてくれる派遣会社。(20代女性)
なぜか、似たような求人でも他社より時給が高い。(30代女性)
自己都合で退職したときでも、紹介が途切れず安心できた。(30代男性)
-
インテリジェンス
- 設立:
- 1989年
- 登録スタッフ数:
- 非公開
→「はたらくを楽しもう」をテーマに掲げ、
転職支援サイト「DODA」や求人情報サイト「an」を運営する派遣会社。
正社員転職に強みがあり、
派遣での就業から正社員への
ステップアップ実績も多数。
業界内では洗練されているイメージがあり、
非常に人気があります。
派遣会社といえば、
ほぼ全ての会社で
訪問しての登録面談が必須ですが、
インテリジェンスはWEBのみで
派遣登録を完結させることが出来ます。
来社不要の「オンライン登録」が
時間短縮の面でも効率的です。
口コミのレビュー
若い社員が多いですが、皆さん親身に話を聞いてくれ、問題の解決に向けて一生懸命動いてくれて助かった。(30代女性)
社員の質が他社よりも高いと思います。問題解決のスピードも速く、何に対してもレスポンスが良かった。(20代男性)
営業担当の距離感のとり方が上手だった。派遣先からも好評価で、なんだか私も誇らしく思えた。(20代女性)
-
テンプスタッフ
- 設立:
- 1973年
- 登録スタッフ数:
- 国内約100万人
→業界の老舗、女性を応援する派遣会社!「今後もこの派遣会社の
比較的歴史の浅い派遣業界ですが、
テンプスタッフはその先駆けとして、
多くのノウハウが蓄積されています。
社員教育もしっかりしており、
トラブル対応力の高い営業が
多く在籍しています。
スタッフとして仕事がしたい」
と賞賛されてる会社として
評価されていて信頼できます。
特に、働くママへのフォロー体制の充実度は
派遣業界NO,1と言えます。
子育てのために
仕事のブランクがある人を対象にした
「復職支援」が人気で、
心構えからブランク解消のための
実技研修など充実の内容です。
女性には特に登録をお勧めしたい会社です。
口コミのレビュー
営業、仕事内容、時給。どれも相対的にレベルが高いです。(30代男性)
数少ないママの味方になってくれる派遣会社!(30代女性)
内部連携がしっかり取れている印象。社内のスタッフはみんないい人。(40代女性)
-
マンパワー
- 設立:
- 1966年
- 登録スタッフ数:
- 約48万人
日本で一番最初に
派遣ビジネスをはじめた会社!
マンパワーは、世界80カ国で
事業展開するグローバルな派遣会社です。
過去、派遣スタッフ満足度調査で
「仕事紹介までのスピード(待機)の満足度」
他5部門で第1位を獲得。
外資系らしく、
そのスピード感には定評があります。
また、派遣だけの紹介にとどまらず、
紹介予定派遣
(最長6ヶ月の派遣就業後に直雇用の可能性)
に代表される、直接雇用のシェアが
多いのも魅力のひとつです。
口コミのレビュー
仕事決定までがとにかく早い。登録して即、就職できた。(30代男性)
営業は過度なフォローをしないが、頼みごとに対するレスポンスが早くて助かっていた。(30代男性)
基本、派遣先は優良企業ばかり。紹介される身としては安心して仕事先を選べました。(20代女性)
仕事探しには
マンパワーの運営するお仕事紹介サイト「JOBnet」を利用しましょう。 全国のマンパワーグループの求人を、
たくさんの「こだわり条件」から
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