派遣社員として働く場合、
派遣先とあなたとの橋渡しの役割をするのが、
派遣元の営業担当です。
勤務を続ける限りは、付き合いが続くので、
できれば、良い人に担当してもらいたいですよね。
“良い担当”、“悪い担当”
とはどういうタイプなのか?
また、悪い担当にあたってしまった時の対処方法などもご紹介します。
営業担当とは?
そもそも、営業担当とは、どういう仕事なのでしょうか?
まず、
派遣会社で働く場合、
登録面接を担当するコーディネーターに会い、
自分の経歴や希望条件などを伝えます。
その後、企業にエントリーすることになりますが、
この段階から営業担当との接点が生まれます。
希望している派遣先の詳細をスタッフさんに説明したり、
職場見学に同行したりするのが、営業担当の最初の仕事です。
大半の派遣会社の場合、
営業担当は派遣先につき1人です。
なので、希望する派遣先が決まれば、必然的に自分の営業担当も決まります。
(スタッフ側から担当者を指名することはできません)
派遣での就業が決まった後は、営業担当が、
契約・更新・退職などの諸手続き、タイムシート等の必要書類の回収や、
就業中の相談などを担当します。
(※大手派遣会社の場合、就業期間中に相談する相手が別のケースもあります)
その他、対スタッフ以外の仕事として、
派遣先担当者との折衝や、社内での請求処理など、社内外での業務が発生しています。
派遣会社の規模にもよりますが、
中堅~大手企業の営業担当の場合だと、
一人で、50~100名程度のスタッフさんを担当しています。
派遣スタッフ目線で見ると、
相談事がない限りは、入社や更新の面談の時くらいしか会わないので、
営業担当=暇そう と思われがちですが、想像しているよりも仕事量は多く、
スタッフさんから、曜日や時間に関わらず連絡が来たりするので、
毎日の残業も当たり前の忙しい職種なのです。
煩雑な仕事内容であるが故に、
どこまで丁寧に要領よくやれているかで、担当者としての質も変わってきます。
営業担当の良し悪し
では、営業担当の良し悪しは、どこを見れば判断できるのでしょうか?
良い営業担当者
①連絡がつきやすい
派遣期間中は、思わぬタイミングで連絡事項が発生します。
急な体調不良による欠勤連絡や、派遣先でのトラブルなど、
色々なケースがあり得ます。
そんな時にまず頼るのが、営業担当ですから、
連絡がとりやすいかどうかは重要です。
前述したように、営業担当は忙しいので、
必ずしもすぐに電話に出れるわけではありませんが、
マメな担当者であれば、手が空いたらすぐに折り返しをくれるはずです。
②慣れるまでのフォローがしっかりしている
派遣が始まった最初の頃は、慣れない職場で不安がつきものです。
そんな初期の時期に、どの程度手厚くフォローしてくれるかどうかも、
良し悪しを判断する基準の一つです。
良い営業担当の場合は、派遣初日、1週間後、3週間後、
という風に、次の更新までの間に
「職場の雰囲気どうですか?」「もう慣れてきましたか?」
等とフォローの連絡をくれるはずです。
③スタッフさんとの話を細かいところまで覚えている
担当しているスタッフさんの数が多いと、
全ての会話を暗記するのは至難の業ですが、
気配りができる担当であれば、話した直後に内容をメモしておいて、
次に会う時に見返したりしています。
美容院でも何でも、前に自分が話したことを覚えておいてくれるのは嬉しいですよね。
そんな気持ちを、きちんと理解している担当者もいるのです。
④書類の不備がない
当たり前のことですが、
良い担当者であれば、
契約書や給与明細などは何度も細かく確認するので、不備はありません。
契約書などの書類関係は、派遣会社内でのフォーマットが決まっているので、
派遣先企業名・時給・勤務時間・スタッフ名などを書き換えて作成しているケースが多いです。
テキトウな担当者の場合は、
時給や名前が間違っていたりすることも多々あり得ます。
⑤親身に相談にのってくれる
派遣で働いていると、派遣先でのトラブルに巻き込まれることもあります。
契約と違う仕事を担当させられたり、残業が多かったり、
飲み会を強要されたり…
そんな時も、営業担当の出番です。
良い営業担当であれば、
「飲み会に行きたくないのに断りづらい」
「残業が多くて、もう少し早く帰りたい」
等と相談したら、担当から、派遣先企業に掛け合ってくれます。
もちろん、全部の要求が通るわけではないのは理解しておいて頂きたいですが、
スタッフ側の要求を叶えようとする姿勢があるかどうかは、
良し悪しの判断基準になるでしょう。
①~⑤に該当する担当者であれば、
スタッフさんとの信頼関係も築けます。
信頼が厚いと、退職後もスタッフさんから、
「またこの担当者に派遣先を紹介してもらいたい」と思ってもらいやすいので、
結果的に、良い営業担当=社内での成績も良い という場合が多いです。
問題ありの営業担当者
逆に、問題のある営業担当は、
前述した①~⑤と正反対のタイプです。
・連絡が取りづらい(折り返しがない)
・入社後のフォローが一切ない
・話したことを全く覚えていない
・書類に不備が多い
・相談しても対処しようとする姿勢が見られない
これに加えて、
・他の派遣スタッフの悪口を言ってくる(「●●さんは仕事ができなくて困ってる」等)
・嘘をつく
これらの項目に該当するようであれば、
残念ですが、
その担当者は、「問題あり」と言わざるを得ません・・・。
“問題あり”な担当者にあたってしまったら?!
スタッフ側は、営業担当を選べませんので、
運悪く、問題ありなタイプが自分の担当になるケースもあり得ます。
質の良し悪しは、社歴には比例しませんので、
初見では判断できません。
新人の営業担当でも、親身になってくれるタイプもいますし、
ベテラン社員の場合は、慣れがあるが故に、テキトウになっっていることもあります。
しばらくやり取りを続けて判断してみてください。
お互い人間なので、性格が合う合わない、雑談が盛り上がらない・・
などはある思いますが、
前述した①~⑤の項目をクリアしていれば、
派遣期間中は特に困ることはないでしょう。
ですが、どれにも該当せず、
「とにかく頼りにならない!」
「担当を変更してほしい!」
という場合は、派遣会社の相談窓口や、
担当だったコーディネーターに連絡してみましょう。
「●●さんが嫌なので、担当を変えてください!」
とだけ言っても取り合ってもらえませんので、
今までにどういうトラブルが起きて、
どんな風に困っているかを伝えた上で、
対処してもらえないか相談してみてください。
派遣先企業との兼ね合いもあるので、
すぐに、その派遣先の営業担当から外れる、
というケースは少ないと思いますが、
あなたの連絡相手を、営業担当から別の社員(コーディネーター等)に
変えてもらえる可能性はあります。
ただし、
自分が「担当を変えてほしい」と思っている理由が、
客観的に判断しても正当なものなのかは、一呼吸おいて考えてみる必要があります。
・毎月給与が間違っている
・催促しても連絡がつかない
などであれば、派遣元に相談しても全く問題ないですが、
・時給を上げてほしいのに、ずっと同じ時給のまま
・交通費支給にしてほしいのに、いつまでも出ない
等、合理性に欠ける理由で担当の交代を希望した場合は、
派遣会社に、あなた自身がクレーマーだと思われてしまうので、注意が必要です。
まとめ
派遣スタッフ・営業担当と、
それぞれ立場に違いはありますが、
どちらが上というわけではありません。
派遣の営業担当=スタッフさんの言いなり
という構図は成立しませんし、もちろん逆も然りです。
同じ派遣会社に属している者同士、
お互い譲歩する気持ちを持ちましょう。
また、
業務に支障が出るレベルの問題ありな担当者であれば、
派遣元企業に相談するべきですが、それでも改善されない場合は、
派遣会社を変えてみるのも、一つの手です。
派遣会社は山ほどありますので、複数登録してみて、
自分にあった会社を探してみてください。
下のランキングも合わせて、ご参考になれば幸いです。
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ヒューマンリソシア
- 設立:
- 1988年
- 登録スタッフ数:
- 約37万人
→福利厚生が充実の派遣会社!
元々、通信講座等の「教育サービス」が主力だった派遣会社です。
派遣で就業すると、
福利厚生として様々な資格取得の講座を割引で受けられます。
数と質は他社より優れています。
事務系のお仕事案件を
メインとしていますので、
デスクワークをしながら
PCの資格を取得したい!
資格を取って自分をレベルアップさせたい!
という方にはメリットのある企業です。
また、親身なスタッフ対応が
この派遣会社の大きな強みとなっています。
未経験から事務の仕事に就きたい方には、
大手派遣会社よりオススメです。
口コミのレビュー
ここで働きながら、ファイナンシャルプランナーの資格を取得できました。営業さんがずっと応援してくれて、心強かったです。(20代女性)
PCがあまり得意ではないため、他では全くと言っていいほど紹介されませんでしたが、担当さんが頑張ってくれて、ここでは職に就くことができました。(40代女性)
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リクルートスタッフィング
おすすめ度 5.0 仕事の多さ 5.0 フォロー体制 4.0 - 設立:
- 1987年
- 登録スタッフ数:
- 約90万人
→業界最王手の派遣会社。
一般的にも広く名の知れた企業であり、
求人の質・量ともに国内最高と言えます。
中でも、誰もがあこがれる超大手企業や、
人気企業などのお仕事が豊富なのが魅力です。
巨大なリクルートグループの強みを活かした
他社よりもワンランク上の福利厚生
スキルアップ制度など多彩なフォロー体制で
はたらくスタッフの後ろを
しっかりとサポートしてくれます。
口コミのレビュー
仕事の量が多くて、自分が選べる環境に驚いた!(30代女性)
毎月しっかり状況確認のフォローをしてくれることに満足しています。(40代男性)
時給を交渉しなくても、自然に上げてくれる派遣会社。(20代女性)
なぜか、似たような求人でも他社より時給が高い。(30代女性)
自己都合で退職したときでも、紹介が途切れず安心できた。(30代男性)
-
インテリジェンス
- 設立:
- 1989年
- 登録スタッフ数:
- 非公開
→「はたらくを楽しもう」をテーマに掲げ、
転職支援サイト「DODA」や求人情報サイト「an」を運営する派遣会社。
正社員転職に強みがあり、
派遣での就業から正社員への
ステップアップ実績も多数。
業界内では洗練されているイメージがあり、
非常に人気があります。
派遣会社といえば、
ほぼ全ての会社で
訪問しての登録面談が必須ですが、
インテリジェンスはWEBのみで
派遣登録を完結させることが出来ます。
来社不要の「オンライン登録」が
時間短縮の面でも効率的です。
口コミのレビュー
若い社員が多いですが、皆さん親身に話を聞いてくれ、問題の解決に向けて一生懸命動いてくれて助かった。(30代女性)
社員の質が他社よりも高いと思います。問題解決のスピードも速く、何に対してもレスポンスが良かった。(20代男性)
営業担当の距離感のとり方が上手だった。派遣先からも好評価で、なんだか私も誇らしく思えた。(20代女性)
-
テンプスタッフ
- 設立:
- 1973年
- 登録スタッフ数:
- 国内約100万人
→業界の老舗、女性を応援する派遣会社!「今後もこの派遣会社の
比較的歴史の浅い派遣業界ですが、
テンプスタッフはその先駆けとして、
多くのノウハウが蓄積されています。
社員教育もしっかりしており、
トラブル対応力の高い営業が
多く在籍しています。
スタッフとして仕事がしたい」
と賞賛されてる会社として
評価されていて信頼できます。
特に、働くママへのフォロー体制の充実度は
派遣業界NO,1と言えます。
子育てのために
仕事のブランクがある人を対象にした
「復職支援」が人気で、
心構えからブランク解消のための
実技研修など充実の内容です。
女性には特に登録をお勧めしたい会社です。
口コミのレビュー
営業、仕事内容、時給。どれも相対的にレベルが高いです。(30代男性)
数少ないママの味方になってくれる派遣会社!(30代女性)
内部連携がしっかり取れている印象。社内のスタッフはみんないい人。(40代女性)
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マンパワー
- 設立:
- 1966年
- 登録スタッフ数:
- 約48万人
日本で一番最初に
派遣ビジネスをはじめた会社!
マンパワーは、世界80カ国で
事業展開するグローバルな派遣会社です。
過去、派遣スタッフ満足度調査で
「仕事紹介までのスピード(待機)の満足度」
他5部門で第1位を獲得。
外資系らしく、
そのスピード感には定評があります。
また、派遣だけの紹介にとどまらず、
紹介予定派遣
(最長6ヶ月の派遣就業後に直雇用の可能性)
に代表される、直接雇用のシェアが
多いのも魅力のひとつです。
口コミのレビュー
仕事決定までがとにかく早い。登録して即、就職できた。(30代男性)
営業は過度なフォローをしないが、頼みごとに対するレスポンスが早くて助かっていた。(30代男性)
基本、派遣先は優良企業ばかり。紹介される身としては安心して仕事先を選べました。(20代女性)
仕事探しには
マンパワーの運営するお仕事紹介サイト「JOBnet」を利用しましょう。 全国のマンパワーグループの求人を、
たくさんの「こだわり条件」から
お仕事詳細まで確認することができます。
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